ありがとうもごめんねも違う話
これまで担降りというものをしたことが無い人種なので、いざ自分がその選択をするような気持ちになることも想像なんてしていなくて、好きだけで応援できたあの頃に戻れたらどんなに幸せなんだろうと思う。
アイドルなんてジャニーズなんて、縁もゆかりも無い世界で、友だちに勧められたから半分くらい仕方なく観てみた2017年の3月。とにかく目を惹かれた男の子がいて、それが井上瑞稀くんだった。華奢で中性的で愛らしいのに、パフォーマンスは大胆でそれでいて華やかで。ころころ変わる表情だとか、カメラに向かって作り込まれた仕草だとか、こんなにも「アイドル」だと思う人に初めて出会った。それまでずっとバンドを追いかけてライブハウスばかりを通っていた自分がアイドルを応援することになるなんて周りも自分も驚いていた。
楽しかったなあ。あっという間だった。3年間って周りに比べたら短いと思う。だって瑞稀くんは9歳からジャニーズで、たくさんファンがいて、そのなかにはもっとずっと長く応援してきた人がいっぱいいるから。だけど生きていた19年で、その6分の1を捧げたってすごいことだと、そう思う。ざっと1000日、夢中でいさせてくれてどうもありがとう。
泣きそう。
担降りするとかしないとか、全部自分が決めることなのに、アイドルの応援は独り善がりなのにどうしてこんなに罪悪感みたいなものが胸にあるんだろう。デビューさせてあげられなくてごめんね?もっと沢山数字を出してあげられなくてごめんね?そんなの全部エゴだよ。わたしにそんな力はない。
瑞稀くんのことは好き。大好き。大好きなのに、なんでこんなに悲しいんだろう。こんなこと書いて公開してごめんなさい。それでもどうしても、誰かに知って欲しかったし、誰かにわかるよって言われたかった。ごめんなさい。好きなのに。
何をみても嘘みたいで涙がでる。瑞稀くんの言葉を信じられなくなったから、多分わたしは終わりなのだと思う。信じられないのは、わたしが悪い。
1/1、情報局に上がったHiHiJets5人の文章を読んだ。瑞稀くんは2019年は素直に生きていられた年だった、そんなことを書いていた。
腑に落ちなかった。
わたしが好きになった瑞稀くんはたしかに口数は少ないけれど、自分の考えがあって、それを表に出していて、上昇志向が強くて、周りの人たちを、大袈裟じゃなくメンバーすらもライバルで誰にも負けない、みたいな、危ういくらいの強さがあった。
パフォーマンスの幅、歌唱、演技。沢山の仕事と出会いのなかで成長したこといっぱいあると思う。大人になるにつれて丸くなったねって、そういう事じゃない。
こうしてわたしが書いていること、全部エゴだって、気づけ。自分の理想を投影して少しでもはみ出したらそれが悪と思い込むようなオタクになっちゃいけない。それはタレントの邪魔になると思うから。だからそうなったら、他に自分の理想を持ち合わせた誰かを探せばいい。この時代、言い方は間違えているけれどアイドルなんて腐るほどいる。どこかには絶対、求めている理想は見つけられるから。
わたしの理想に合わせて生きる必要は無いしわたしの理想が届くことなんて先ずない。だからこんな心配は気持ち悪いただの虚構で、意味は無いことだ。だけどこんな気持ちで見られていたら瑞稀くんは汚れてしまう。彼は綺麗な人だから。
2019年のサマーステーションのソロ曲、1582だったね。観に行って、泣いて帰った。本当に死んでしまうと思ったから。わたしがいま、観ているステージの上で瑞稀くんは冷たくなってしまうと思ったから。怖くなったから。それほどに瑞稀くんの表現力というものには恐ろしい力があって、観ている人を揺さぶる。武器を磨き続けることにも才能が必要なんだよ。これから先の世界で、瑞稀くんのその姿がきっと大きな花を開かせることだと確信しています。
自分でも何を書き残し何を伝えたいのか、もうわからなくなってきた。気持ちに言葉が追いつかないけれど、この気持ちを残すために言葉を探して立ち止まれば腐ってしまう。感情は生ゴミだから。だから今書き残さないとだめだった。
好きだよ。大好き。でもおしまい。
瑞稀くんがどんなに素敵な人かなんて知ってるつもり。瑞稀くんの良さを本人よりも探せるつもり。だけどもうわたしにはもうどうしようもできないよ。好きなのにな。ずっと、好きなのに、なんで好きなままいられないんだろう。
大好きなままでずっと心のなかにいてくれることに最大級のありがとうを伝えたいです。
たくさんの出会いと思い出と、感情をくれたね。瑞稀くんは唯一です。だから上書きもさせないし、できないよ。わたしの永遠で特別。ありがとう。わたしと出会ってくれありがとう。
2020-02-02